ビタミンB12の方が良く言われますが…
貧血の場合、鉄分を摂ることを意識しなければならないのですが、それだけでは不充分で、血液を作るにはその補酵素となるビタミンも必要になってきます。
一般的には血液を作るにはときには「造血ビタミン」とも言われるビタミンB12が必要と言われます。
食品中のビタミンB12はたんぱく質と結合しており、胃の中でたんぱく質が変性・分解されると、遊離のビタミンB12になります。ビタミンB12は補酵素としてたんぱく質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関与しています。また、赤血球の成熟に関与し、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球をつくります。
この点から貧血の場合に必要なビタミンと言われるわけです。
それに対してビタミンB6は、補酵素(酵素の働きを助ける成分)として多くのアミノ酸の代謝を助けています。免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進、赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などの生理作用もあり、脂質の代謝にも関与しています。
ヘモグロビン生成に必要な要素に注目
しかし一般的な貧血の場合、正常な赤血球が不足することより、ヘモグロビンの濃度が足りていない場合の方が多いのです。
その場合はまず何をすべきかというと、ヘモグロビンの濃度が上がるようにしなければならないのです。
ヘモグロビンの濃度を上げるにはその材料となる鉄分の摂取はもちろんなんですが、先述の通りヘモグロビンの合成に必要なのはビタミンB12ではなく、ビタミンB6の方なのです。
ビタミンB6が多く含まれる食材
赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類に多く含まれています。植物性の食品では、バナナやパプリカ、さつまいも、玄米などにも比較的多く含まれています。
ビタミンB6の1日に推奨される摂取量は成人男性で1.4mg、成人女性で1.2mgですが、タンパク質の摂取量の増加に伴って、ビタミンB6の必要量も増加します。タンパク質の摂取量が増加している場合は、同時にビタミンB6の摂取も意識してみましょう。
タンパク質との関連性があるのですが、貧血とタンパク質の関係もかなり影響力があり、タンパク質の不足も原因の一つとして考えられますのである程度タンパク質の摂取が必要になってきますので、併せて摂る必要がでてくるわけです。
貧血の人はうつになりやすい?
うつになることの原因はセロトニンという神経伝達物質の不足によるものと言われていますが、このセロトニンの生成にも鉄分とビタミンB6が必要とされている点でヘモグロビンの生成と共通しているため、ヘモグロビンの不足による貧血の人はうつ病にかかりやすいと言われます。

